久慈地域4市町村で最も大きな津波被害を受けた野田村にある岩手県立久慈工業高校。震災後には遺体安置所、避難所として使用された。 今春卒業した生徒はこうした厳しい環境の中で就職活動を始めたが、がれきの処理や支援物資の配給などのボランティア活動に積極的に参加した。 すると、土木、建築を専攻する生徒を中心に、県外就職から地元就職に切り替える生徒が増えたという。進路指導部長の戸塚久雄教諭は「例年、ほとんどの生徒が県外を第1希望に就職活動するが、震災の惨状を目の当たりにし、地元の社会インフラの復興に貢献したいという気持ちが強くなったのでは」とみている。 地元企業もこうした生徒たちの受け皿となった。久慈職安によると、復興事業に携わる建設業などを中心に求人意欲が高まり、県外企業からも被災地支援を意識した求人が数多く寄せられた。中六角久則職業指導官は「若い力に期待する企業は多い」と話す。 熱意を持って社会へと巣立った若者たちが、やがて久慈地域を引っ張る頼れる人材へと成長してくれることを期待したい。(佐々木由美子) 【写真説明】 久慈地域では就職を希望する高校生の地元志向が高まっている=4月11日に久慈工業高校で開かれた進路ガイダンス |
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