本紙「市民がつくるページ」
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「市民がつくるページ」
(2012/04/26)
 北奥羽地方で地域活性化に取り組む民間団体のメンバーが月1回、デーリー東北の市民記者≠ニして、さまざまなテーマを取材、記事を執筆します。「市民がつくるページ」は、市民記者が取材と記事の執筆を担当。デーリー東北新聞社が記事をチェックし、紙面を製作しています。

取材:やませデザイン会議(久慈)
 岩手県北地方の久慈地域に住む私たちが年齢や職業、さまざまな垣根を越え、手を携えながら、未来に向けて元気を発信し、住んでいて良かったと思える地域をつくりたい。そんな思いで活動を続けている。
 東日本大震災以降、「絆」、つまり断つことのできない人と人との結び付きがあらためて注目されている。地域の助け合いと連携はまさしく絆の上に成り立つものであり、地域の元気は一人一人の元気が結集して湧き上がるものだと再認識した。
 私たちの原動力は地域に対する熱意だ。個々の力は小さくとも、「誰かが何とかしてくれる」と待つのではなく、自分自身ができることを探しだし、実行に移し連携する。そのつながりを大切にすることが絆となり、小さな成功を積み重ねることで楽しみながら暮らすことができるはずだ。
 昨年は被災地での炊き出しに始まり、久慈地域で最も被害の大きかった野田村での復興スタートイベント、三陸鉄道沿線での「復興祈願縁市」「ダルマ列車」を、いずれも関係者との協働で実施した。県内外から大勢の方々の参加をいただき、盛会裏に終えることができた。今後も一過性に終わらないよう企画運営していきたい。
 やませデザイン会議は今年で20周年の大きな節目を迎える。長きにわたって活動を続けてこられたのは、諸先輩方がその時々の課題と真剣に向き合い、住民と連携しながら、焦ることなく自分たちが楽しめる活動を展開してきたからだと思う。
 これからも地域との幅広い連携、協働で、より強い絆を築き上げながら、地域づくりの役に立てるよう、われわれ自身が納得のいく活動ができるよう、会員一同頑張っていきたい。(田中卓)
 ※会員は54人。田中卓議長は6代目。事務局は久慈市勤労青少年ホーム内=電話0194(61)3229=。

 ■復興貢献に意欲 就職希望高校生の地元志向高まる
久慈地域では就職を希望する高校生の地元志向が高まっている=4月11日に久慈工業高校で開かれた進路ガイダンス
 東日本大震災の津波で被災した久慈地域で、就職を希望する高校生の地元志向が高まっている。久慈公共職業安定所によると、今年2月末の就職希望者239人のうち、地元企業に内定したのは75人で、全体の約3割を占めた。前年同期の地元内定者は57人で約2割にとどまり、数字の上でも地元志向が裏付けられた形。高校の進路指導の担当者は「地元の復興に貢献したいという気持ちの表れでは」と分析している。
 久慈地域4市町村で最も大きな津波被害を受けた野田村にある岩手県立久慈工業高校。震災後には遺体安置所、避難所として使用された。
 今春卒業した生徒はこうした厳しい環境の中で就職活動を始めたが、がれきの処理や支援物資の配給などのボランティア活動に積極的に参加した。
 すると、土木、建築を専攻する生徒を中心に、県外就職から地元就職に切り替える生徒が増えたという。進路指導部長の戸塚久雄教諭は「例年、ほとんどの生徒が県外を第1希望に就職活動するが、震災の惨状を目の当たりにし、地元の社会インフラの復興に貢献したいという気持ちが強くなったのでは」とみている。
 地元企業もこうした生徒たちの受け皿となった。久慈職安によると、復興事業に携わる建設業などを中心に求人意欲が高まり、県外企業からも被災地支援を意識した求人が数多く寄せられた。中六角久則職業指導官は「若い力に期待する企業は多い」と話す。
 熱意を持って社会へと巣立った若者たちが、やがて久慈地域を引っ張る頼れる人材へと成長してくれることを期待したい。(佐々木由美子)
【写真説明】
久慈地域では就職を希望する高校生の地元志向が高まっている=4月11日に久慈工業高校で開かれた進路ガイダンス
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