光星 旋風再び

(下)投手の成長
(2012/02/23)
甲子園での活躍を誓い、投げ込みに汗を流す(写真右から)城間竜兵、金沢湧紀、伊藤裕貴=21日、八戸市美保野の練習場
 例年なら、1月いっぱいはフォーム固めに努める光星投手陣が、この冬は年始から1日おきに100球の投げ込みを敢行。仲井宗基監督は「プロなら肩休めも必要だが、高校生はそれほど投げていない。投手は投げて良くなる。秋に身に付いたフォームを忘れさせたくない」と意図を語る。
 同校出身でプロ入りした6人のうち4人が投手。現チームで、偉大な先輩が背負ってきたエースナンバー「1」を受け継いだのは、金沢湧紀。最速145キロを誇る八戸市出身の右腕だ。
 市川中時代もエースだったが、公式戦の登板経験はほとんどない。直球は135キロをマークしていたが、制球に難を抱えていた。「球速だけを意識していて、全然駄目でした」。
 高校入学後、制球力とキレを武器に甲子園準優勝投手となった前エース秋田教良と一緒に練習するうちに「このままでは駄目だ」と意識が変化。力任せの投球からの脱却に取り組んできた。
 昨秋は青森県大会こそ気負いから不安定な投球が続いたが、聖光学院(福島)に挑んだ東北大会決勝では、秋田から譲り受けたグラブ、靴を身に着けて、約半月前とは見違えるような堂々のマウンドさばきで1失点完投。短期間で急成長を遂げ、周囲を驚かせた。
 「目の前にいい手本(秋田)があって、うまく伸びた」と仲井監督。今冬は新たな変化球の習得にも取り組んでおり、センバツのマウンドでは、さらに進化したエースの姿が見られるかもしれない。
 金沢と二枚看板の城間竜兵も「この冬は変化球が増えたし、直球も速くなった」と、さらなる飛躍へ躍起だ。二塁手を兼務する右腕だが、制球力、安定感ではエースをしのぐ存在。機動力を多用してくる相手には、先発する可能性が高い。控えの身長180センチ左腕・伊藤裕貴は正捕手で主将の田村龍弘が付きっきりで練習相手を務め、力を付けている。
 仲井監督は「3人ともどこまで伸びているか。ブルペンでは、みんなレベルアップしている。思っていたより順調」と、実戦を楽しみにしている。
【写真説明】
甲子園での活躍を誓い、投げ込みに汗を流す(写真右から)城間竜兵、金沢湧紀、伊藤裕貴=21日、八戸市美保野の練習場