| 「北三陸は元気」首都圏物産展に積極出店(2012/01/05 09:00) | |
震災時、洋野町種市地区にある会社は無事だったが、同町八木地区の冷凍倉庫が大津波の被害を受け、販売間近だった瓶詰めウニ約千個を失った。「終わった」。この言葉が脳裏をかすめたという。 しかし、テレビや新聞で被災地の状況を知るうちに、「落ち込んでばかりはいられない。何か行動を起こさなければ」と決意。より多くの人に北三陸の現状を伝えるため、首都圏の物産展に積極的に参加するようになった。 会場では、買い物客に自らの復興への思いも語った。「頑張って」「応援してるよ」とエールを受けたが、「どこで取れた物なの?」「本当に食べて大丈夫か」と、福島第1原発事故の影響を懸念する声も聞かれた。その都度、北三陸の海産物の安全性を説いた。 岩手県北地方最大の被災地で、ワカメ産地の野田村にも足を運んだ。震災後間もなく投稿サイト「ツイッター」を通じて知り合った八戸市のレストランオーナーらと協力し、5回にわたり豚汁などの食事を提供した。 「漁師の皆さんの元気なくして、北三陸の復興はあり得ない。つらい状況の中、笑顔を浮かべて食べてもらい本当にうれしかった」と当時を振り返る。 炊き出しと並行して、流失した野田保育所に絵本や玩具を寄贈。「これからを生きる子どもたちを笑顔にすることも大事」と話す。 「今年は新商品を作り、震災復興に向けて日本各地で北三陸の魅力をPRしたい」と下苧坪さん。「未来のために、震災は必ず乗り越えなければいけない。元の姿になる日まで、活動を継続していきたい」と思いを語る。(小嶋嘉文) 【写真説明】 「三陸の元気を伝えるのが使命」との思いを胸に、加工したワカメを箱詰めする下苧坪之典さん=2011年12月28日、洋野町種市
※詳しくは本紙紙面をご覧ください。有料携帯サイトにも掲載しています。
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