2011統一地方選

新人4人当選、市政に新しい風
(2011/04/25)
 東日本大震災の影響で、多くの陣営が選挙カーの使用を控えるなど“静かな戦い”を繰り広げた八戸市議選。24日の投開票の結果、住職の高山元延さん、元アイスホッケー選手の高橋一馬さんら新人4人が初当選し、震災からの復興や議会改革など課題の山積する市議会に新風を吹き込むことになった。南郷区から出馬した5人は、現職2人に加え、元職と新人それぞれ1人が当選。前回トップ当選の藤川優里さんは安定した戦いぶりで再選し、2009年に市議を辞して市長選に挑んだ三浦博司さんは2番目の得票で市議会に復帰した。
 
 八戸市小中野6丁目の高山元延さん(61)の事務所に当確の報が伝わると、どよめきと歓声が湧き起こった。高山さんは、約70人の支持者と次々に握手を交わし「奇跡が起きました。私一人の力ではなく、みんなの勝利です」と喜んだ。
 東日本大震災の後、友人と2トントラックに救援物資を積み込んで東北各地の避難所を回った。自然の猛威を目の当たりにし「国家が市民の安全を守る責務がある」と痛感。4月に入ってから出馬を決める短期決戦だったが、地元の小中野、江陽地区で一気に支持を広げた。
 「一人の心は小さくともみんなが集まれば大きくなる。思いやりの心を大切に市政に臨みます」と感慨深げに抱負を語った。
 八戸市新井田西平にある高橋一馬さん(33)の選挙事務所は、初当選が決まると歓喜の渦。熊谷隆生後援会長らから祝福された高橋さんは、「支えてくださった多くの方に感謝する。市民に恩返しできるよう頑張りたい」と決意を述べた。
 3月までプロアイスホッケーチームの選手として活躍。初めての政界では競技人生で培った経験を生かし、スポーツ振興や教育環境の充実に力を入れるという。
 選挙戦では、自転車に毎朝乗ってあいさつ回りを続け、若さと行動力をアピールした。支持者からの握手攻めにあった高橋さんは会心の笑顔。「若い世代の代表として、地方政治の在り方に一石を投じたい」と力強く宣言した。